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フランス共和国の国有面積は約547,000平方キロメートルあります。広大な大地は平野から山脈まで様々で、大きな河川も流れています。それぞれの特徴ある気候や風土が広がり、その地方特有の食材や特産物が生まれました。そして、その気候や風土から生まれる食材や特産物は、それぞれの地方に個性のあるフランス菓子を誕生させました。ふらんす市場では、それぞれの地方の個性あるフランス伝統の「地方菓子」を皆様の食卓へご紹介していきたいと思います。 |
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コンベルサシオン |
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イル・ド・フランス地方はフランスの首都パリを擁する地域です。人口は約1000万人を超え、フランス全体の約20%が集中しています。イル・ド・フランスという言葉はフランスの島という意味で、セーヌ川をはじめオワーズ川、マルヌ川などの川により、島のような地形になっていることから名付けられました。この地方では、コンベルサシオンやマカロンなどフランスを代表する有名なお菓子が誕生しました。首都パリはフランスの政治・経済・文化の中心であり、歴史的な建物や美術館が数多くあります。また、パリ郊外には世界遺産のヴェルサイユ宮殿があることでも知られています。 |
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タルト・タタン |
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サントル地方はフランス中部に位置する地方です。この地方を流れるロワール川は、セヴェンヌ高地に源を発する全長約1000kmというフランスで一番長い川です。また、ロワール川流域はなだらかな平野と温暖な気候により、ヨーロッパ有数の穀物生産地で、洋なし、桃などの果物、野菜の栽培も盛んです。この地方のお菓子は、ロワール・エ・シェール県のタタン姉妹が作ったタルト・タタンが有名です。都市オルレアンは百年戦争で「オルレアンの乙女」とも呼ばれるジャンヌ・ダルクによって英軍から解放された街です。また、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路は1993年、世界でも珍しい道の世界遺産として登録されました。 |
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タルト・ポム |
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オート・ノルマンディー地方とバス・ノルマンディー地方は、フランス北西部のイギリス海峡に面する地域です。オート・ノルマンディー地域は王政時代の旧ノルマンディー州の東部にあたり、バス・ノルマンディー地域は西部にあたります。この地域を流れるセーヌ川下流では、バター、チーズなどの乳製品の生産が盛んです。また、りんごの特産地としても有名です。この地方では、タルト・ポムやクラピオ・ド・ポムなどが代表的なお菓子です。オート・ノルマンディー地域の都市ルーアンは中世からの古い都市で、大司教座が置かれていました。ルーアン大聖堂はゴシック建築の代表として知られています。また、学生の町としても有名で、たくさんの教育機関があります。 |
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ファーブルトン |
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ブルターニュ地方はフランス北西部の大西洋に大きく突き出した半島です。北にイギリス海峡、南はビスケー湾に面しています。ブリテン島から来たケルト人をフランスではブルトン人と呼び、彼らが住むようになり、この地域をブルターニュと呼ぶようになりました。他の地域とは異なりケルト系ブルトン人の独自の言語、風俗が強く残存した地域です。また、この地方は独特な気候により、穀物の栽培には適していませんでしたが、豊富な海産物や良質な塩で有名です。この地方では、ガレット、ガレットサブレ、クレープ、ファール・ブルトンなどシンプルなお菓子が誕生しました。ブルターニュ半島西端の都市ブレストはフランス最大の軍港となっています。 |
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クルスタード・ポム |
※当店では
「アルザスのりんごのケーキ」 |
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アルザス地方はフランス北東部に位置するドイツとの国境地域です。住民の大部分がドイツ系アレマン人と言われ、ドイツ語の方言であるアルザス語を話しています。 建築様式や食文化においてドイツ同様なものが多く、白ワインが多く製造されているのもその象徴です。タルト・リンツやクグロフなどが有名なお菓子です。ライン川左岸に位置する都市ストラスブールは、フランスとドイツが領有権を争った土地として知られ、現在では「ヨーロッパの歴史を象徴する都市」としてEU(欧州連合)の主要な機関が置かれています。市内のクランディルは1988年にユネスコ世界遺産に登録されました。 |
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タルト・グルノーブル |
※当店では
「くるみとチョコレートのタルト」 |
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ローヌ=アルプ地方はアルプス山脈が連なるフランス南東部のスイス、イタリアとの国境地域です。ローヌ川はフランス第2の都市リヨンでソーヌ川と合流し、地中海へ注ぎます。アルプス山脈は豊富で上質な水を供給し、レマン湖畔のエヴィアン=レ=バンはミネラルウォーターで有名です。古代から栄えた地域で、絹織物の産地とともに豊富な食材も流通した地域です。この地方のお菓子は、くるみを使ったグルノーブル・ガトーやブリオッシュ・ド・サン=ジュニなどが有名です。都市リヨンでは各国代表のパティシエが参加し、飴細工、チョコレート、氷彫刻の3種目で世界一を競う製菓ワールドカップが開催されます。 |
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カヌレ |
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アキテーヌ地方は大西洋に面したフランスの南西部の地域です。南部はピレネー山脈、東部は中央山塊に囲まれています。この地域はペリゴール産トリュフ、アジャン産プラムなどが有名です。ワインの産地として世界的に有名なボルドーはフランス南西部の中心的な都市です。1441年に起源をもつボルドー大学を始め、グラン・ゼコールなどの高等教育機関が多く、町全体の学生数は7万人で、ヨーロッパ最大の学生町となっています。この地方では、ボルドーの伝統菓子カヌレやトゥルトが代表的なお菓子です。1988年にサン・タンドレ大聖堂など3ヶ所がの世界遺産に登録されました。
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ガレット・デ・ロア |
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ピカルディ地方は、ベルギーとの国境に近いフランス北部の地域です。西岸海洋性気候により温暖で、酪農や畑作、軽工業が盛んな地域です。公現祭を祝してアーモンドクリームが入ったパイ菓子のガレット・デ・ロアを食べる習慣は、首府アミアンという町で始まったと言われています。このお菓子は、中に1つ陶製の人形(フェーヴと呼ばれる)を入れて焼き、切り分けます。そして、切り分けたお菓子の中にフェーヴが入っていた人は王様、女王様になり、紙で作った王冠を被り、祝福を受けます。その幸運は1年間継続するといわれています。ゲーム感覚を楽しみながら食べるフランス菓子です。 ゴシック様式のアミアンのノートルダム大聖堂は、1981年ユネスコの世界遺産に指定されました。
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